Diary

No title

2006 年 9 月 5 日

● フリクリ原画集

先週だけど、給料が入ったので買った。いやー、中はそれこそ全カットに近いんじゃないの?ってくらいの原画の量でギッシリ詰まってて、大満足。対談とか、変な企画で水増ししてあるよりは、こうやってただただ芸もなく詰めてくれる方が、原画集としてはずっと価値がある。ガイナックスはその点分かってるなー。逆に言えば自信満々なんだろーな。それ重要。

<GAINAX NET>
http://www.gainax.co.jp/goods/flcl_g/index.html

● トップをねらえ!トップをねらえ2!合体劇場版

なんか少し噂になってるこれ、上のついでにチラリとみてみたら、予告編の映像がっ!と思って見てみたらがっかり、ただコラージュしただけの総集編じゃないか。この映画で何をしたいのかが全く伝わってこなくてどうかと思う。まさか総集編やるわけじゃないよね?まぁ、こうやって期待しないでおけば、自ずと感動も大きくなるだろう。という精神コントロールを大事にしようと最近は思っている。

<GAINAX NET>
http://www.gainax.co.jp/anime/top_movie/index.html

● プロがこっそり教えるウェブ制作術(改定第二版)

就職に向けて勉強しようと思って買ったうちの一冊。小笠原たけし著・SoftBank Creative出版。一応、ウェブ制作の企画からデザイン、コーディング、運営までワークフローが1冊分になってるんだけど、大まかな流れだけじゃなくて、実際の制作の細かいTipsまでもが色々と網羅されていて、よく1冊にまとめたなぁ、という感心の一冊。タイトルの「プロが教える」というのはまんざらハッタリでもなくて、著者が実際の制作でこうこうこういう設定でやってるとか、「現場の具体例」が詳細に挙げてある点がすばらしい。たとえば、「ユーザー環境の想定」という項では、一通り説明を終えた後、「筆者の場合」というコラムがあり、「画面サイズはノートPCを考慮して??にすることが多いです」とかチェックしているOSとブラウザもしっかり書いていたりとかして、指導書の理想論を掲げがちな傾向をしっかり破ってくれている。しなければならない、とか、した方がいい、とか、じゃあ結局具体的にはどこまでやったらいいの?どう設定したらいいの?というところをしっかりサポートしている。どちらかというと業務向けの本だが、個人のHP作りやちょっとした団体のHP作りにも大いに参考になる本であると思う。具体的には、HTML・CSSを打って、一通りウェブサイトを作れるようになったら、その次の段階としてオススメできる本である。

<amazon>
プロがこっそり教えるウェブ制作術(改定第二版)


驚かれぬる

2006 年 9 月 3 日

昨日友達に驚かれたこと。

・最近の流行りアニメを観たこと
・新聞をチラリと読んだこと
・電車で文庫本を読んでいること

メディアに意識操作されるのを嫌うマイペースな僕は、流行りものが滅法嫌い。だから流行りモノはあまり観ないと思っていたらしい。また、新聞は単なる活字の面倒くささと優先度の低さと機会のなさで読んでいなかっただけ。鞄に入れて家を出れば電車の中でなら他のすべき事がないので読める。しかしその日の新聞を持ち出してしまうのは家の人に悪いな、と思う。そして満員電車の中ではとても新聞は読めない。そこで文庫本を読むことにした。とはいっても、本は今までもたまにハマると数冊読んでまた興味が逸れる、の繰り返しではあった。だからそいつが驚いたのは知らなかっただけであろう。で、驚いた友人に「おまえはおまえではない」と言われた。

今では反省している

そんな、一度は言いたかったネタはともかく、そんなこんなで少し物腰が柔らかくなったみたい。マイペースとは言っても、周りのペースが気にならないとかそういうのではなくて、マイペースであることにこだわっているタイプなので。とにかく自分のやることを指図されるのが大嫌いなんですな。マイペースな母に似て先天的にそうなったのか、母に口うるさく言われて後天的にそうなったのか、またはその両方なのか、知る術はないが、どちらにせよ母に似たんだろう。父が母の好きなものを買ってくると、母は大抵不平を言う。「冷凍庫いっぱいなのよねー。」と渋い顔をする。まぁ中年のおばさんなんてそんなモンかもしれないが。そんな母に似た僕も、少しはこだわりが少なくなって、いい感じなんじゃないの、と思う。

怖いのは、こだわる必要があることにこだわれなくなりそうなこと。人間短所あっての長所だったりするので、それはほんとに怖い。友人の一人にとんでもないバカがいるが、そのバカさは逆に彼の人間臭さを出し、皆に好かれている。彼がバカでなくなってしまったら、その良さも失われることだろう。また、心に深い暗黒を抱えている人が、魂を揺さぶるような、実にいい仕事をしてたりする。その暗黒がなかったら、その人は”魂を揺さぶるような”仕事をすることができただろうか。

そうやって負の部分を抱えてるっていうのはいいことだと思うんだよね。それが反動で何か大きなエネルギーを生む。それを自覚して前向きに生かしていくことが大事なんじゃないかと思う。


アニメがお仕事!(5)

2006 年 8 月 28 日

●アニメがお仕事!(5)
石田敦子「アニメがお仕事!」の最新刊が発売。以前から友人にそれをまくし立てられてた僕は今日の朝一番で購入いたしました。とは言っても起きた時間の都合上昼頃でしたが。電車の中で読みました。電車の中で。失敗したなー。思いっきり泣けなかったよ。きっと僕の目はうるうるしてました。ただ、友人は単行本の最後の方でと言ってましたが、実際は中ほどだったので、ココで盛り上がっていいのかと盛り上がりきれず、その後は軽く肩透かしでした。ちょっと勿体無かったので、家に帰ってからも一回読みました。なかなかの感動です。人の記憶に残るような仕事が したくなるね

にしても石田敦子もなかなかいい漫画描きよるね。ほんとに上手いと思う。絵の話じゃなくね、漫画の話。ストーリーの作りもしっかりしてるしね。適度な長さの伏線、キャラクターの心の動きの的確さ・分かりやすさ。淡々と言葉で追い討ちかけつつ、大胆な感情描写がグッと感動を誘うよ。筋がさ、すっきり通ってんだよね。だけど、ただシンプルってわけではないし、細かく描きだしてもいる。そこらへんやっぱ女性なのかなー、と思う。ジャンプとかに載ってる漫画とはレベルがちげーな、と申し訳ないながら思ってしまった。まぁ、それ以前にカラーが違うんですがね。だから何って話ですが。

で、イチ乃ちゃんを描いてみたけど、似ないね。ページめくりつめくりつ見ながら描いてみたけど、なかなか難しいね。髪型とか。あのペン使いが出来ないと描けそうにないよ。


エウレカセブン総評

2006 年 8 月 27 日

今更だけど、エウレカセブンの総評をしたいとおもう。

●評価できる点
非常に出来の良い、所謂「伝説の作画」になるような数話分は、その作画の面において評価できる。1話で見せたテンポの良い展開、作画。26話で見せたまさにアニメーションと言える作画。一見の価値があるフィルムである。また、「トラパー」のある世界観が、ロボットモノをポップでクールな作風で仕上げるスタイルと見事にマッチして、革新的だった。そのポップさを見事にデザインした吉田健一のキャラクター達、世界観設定がまさにこの作品の魅力といっていいと思う。

●評価を下げる点
しかし、シナリオその他のソフト面については最初から最後まで一貫性のない、お世辞にもレベルが高いとは言えない。キャラの感情は、キャラデから浮いた歯がゆいものとなった。また、少年の成長物語だったはずが、最後の最後は自分からの意思でヒロインを救いにいくでなく、いじけてるところを励まされて、という始末。このアニメはこういうアニメだ!っていう位置付けが最初から最後までグラグラにぐらつき、いいシーンはあったけど、作品を通して得られるものはない、という感じに仕上がっている。そして、肝心の作画も、吉田健一が積極的に関わってない回は良いでも悪いでもなし、さらにはグロス出しと思われる回も続出。ストーリーも駄目で、絵も駄目な、そんな回がたくさんあるアニメでした。

●総評
総合評価で言えば★★☆☆☆というレベルというように思う。少なくとも、単純に人に薦めることは出来ない。ただ、どんなにポンコツな車でもどこか一箇所良ければ好きになれることがあるように、総合で評価しなければ良い部分も多々ある。1話と26話(その他忘れた)は少なくとも、堂々と人に薦めることが出来るフィルムだと思う。それがために僕はこのアニメを観ていたし、その部分に関してだけは絶対的な評価を与えている。


ふひーー

2006 年 8 月 25 日

サークルの活動に顔を出し、久々に外で絵を描く。描いたので載っける。載っかってるので見る。

ねむいなー ねむいぞ?

島本和彦「燃えよペン」、今更ながら買ってみる。いや、ずっと欲しかったんです。ほんとに。今揃えたい漫画は 1.島本和彦の漫画、2.日本橋ヨヲコの漫画、3.久保ミツロウの漫画の三つ。(少なくとも俺は)絶対損しない、アツイ何かを持ってる漫画家たちだっ!どれも冊数があるのでなかなか手が付かないけどねっ。だから今日は一冊で買える物を買ってみた。やっぱり面白いなーーーっ!島本和彦、あつい、アツすぎるっっっ!!最高ですたいっ

久々に五十嵐大介「魔女」を読み返す。いや、やっぱり天才だよ、この人。すげえ、すごすぎです。この有機的で緻密な描画、表現力。天才、だと思う。同著「リトル・フォレスト」の方を見てても思うけど、感覚がね、いいんだよね。この人はこんな世界観の中で生きてきたんだなっ、って感じがする。その感受性的に圧倒されるし、共感させられてしまう。どこまで僕が感覚を共有できてんのかはサッパリだけどねっ